アスリートも注目を集めるCBD (カンナビジオール)って何?

CBDってなに?

皆さん、CBD(Cannabidiol:カンナビジオール)という言葉を耳にしたことはありませんか?

 

アメリカをはじめとした海外ではかなり浸透してきていますが、まだ国内では聞きなれない用語かもしれません。

 

CBDとはいわゆる大麻草(Cannabis Sativa)に含まれている成分の一つであり、このCBDが色々な効果をもたらすことから、最近では医療現場やスポーツ現場での使用が浸透するようになってきました。

 

もしかして大麻(マリファナ)と聞くと、”えっ、違法じゃないの?”と思うかもしれません。また、大麻完全違法の国の日本では、マリファナ=薬物 と連想するのが普通でしょうか。

 

実は、CBDはアメリカではほとんどの州で認可されており、一般的な薬局などでも入手可能なんです。

 

大麻草に含まれる成分を総称してカンナビノイド(Cannabinoid)といい、その種類は100種類以上にのぼると言われています。

 

その中で最も知られているのが、THC(Tetrahydrocannabinol:テトラヒドロカンナビノール)という成分とCBD(Cannabidiol:カンナビジオール)という成分です。

 

では、同じカンナビノイドのTHCとCBDですが、この違いは何なのでしょうか?

 

 

極端にいうと、”ハイになるか、ならないか” ということになります。

 

 

マリファナに含まれるTHCがいわゆる私たちが連想する、マリファナ=ハイになる、要するに精神活性成分(Psychoactive: サイコアクティブ)を含んでおり、CBDにはこの成分がほとんど含まれていません。

 

この手の話題が少ない国内ではあまり耳にすることもないかもしれませんが、マリファナは医療用マリファナとして海外でかなり認知されてきています。

 

アメリカでも10年前はほとんどの州で医療用を含めて完全違法であったのが、現在ではほとんどの州で医療用であれば合法になっていますし、ヘンプ由来のCBD製品に至っては、ウォールマートなどの普通のスーパーでも入手することができます。

 

 

では、なぜ大麻草に含まれるTHCやCBDをはじめとした成分のカンナビノイドは医療現場で重宝されるのでしょうか?

 

大麻草に含まれる成分のカンナビノイドには、Endocannabinoid System (ECS) という私たちの体に備わっているシステムに作用することで効果を発揮します。

 

このEndocannabinoid Systemはからだを正常な状態に保つホメオスタシスという機能を備えているので、鎮痛、抗うつ、精神安定、細胞修復を促進するなどの効果をもたらしてくれます。

 

もちろん医療用マリファナでもこの効果が期待できるので、末期ガン患者の副作用の軽減、鎮痛薬として使われたり、てんかん持ちの患者さんの発作症状を抑える用途としても使用されています。

 

ただし、医療用マリファナにはTHCの成分も含まれているので、少なからず精神異常を引き起こすリスクが伴います。

 

 

そこで近年脚光を浴びるようになってきたのがハイになるリスクが少ないCBDなんです。

 

また、同じ強力な鎮痛薬として使われているオピオイド(痛みどめ)などで問題となる薬物依存の作用もCBDには少ないので、オピオイドの代わる鎮痛薬としてもかなりの期待を集めています。

 

ただし、やはり 大麻=薬物 のレッテルは根強いので完全合法といくまでにはまだまだ時間はかかるでしょうし、臨床的な効果は副作用なども含めてまだ未知な部分が多いのも事実です。

 

 

スポーツでの使用

近年では医療界に留まらず、スポーツ界でもCBDが脚光を浴びるようになってきました。

 

現時点では、NHL、MBLなどのメジャースポーツにおいてもCBDが禁止薬物リストから除外されてきました。

また世界アンチドーピング機構(通称、WADA)のドーピングリストからもカンナビノイド系薬物では例外としてCBDのみ禁止リストから除外されています。

 

また、格闘技界では体の回復力向上、脳震盪などのTraumatic Brain Injury (TBI)からの回復に効果があると認められてきたことによりCBDの使用が増えてきているようです。

 

 

脳震盪とCBD

脳震盪に対してCBDの効果は研究などでも実証されてきています。CBDには、Neuroprotectionという神経細胞のダメージを防ぎ、回復を促進してくれるような働きがあります。

 

脳震盪やTBIでは脳にダメージが与えられることで脳内の神経細胞が破壊されたり、脳内への血流が阻害されることで細胞が死滅するアポトーシスがおこります。

 

これによって、脳では本来の働きをおこなうことが困難な状態となり、バランス障害、認知障害、頭痛、目眩、嘔吐など、いわゆるポストコンカッション シンドロームの症状に陥ってしまいます。

 

また、この状態が長引くと長期的な障害が残ったり、記憶、感情といった機能にも支障をきたす可能性があります。

 

このことから、脳震盪後にはいかに神経細胞を守ってやり、さらなるダメージが加わらないように保護するかがとても重要になってきます。

 

CBDには神経細胞のダメージを防ぎ、回復を促進する作用があるので、脳震盪に対してのCBD使用が注目を浴びています。

 

 

疲労回復

次にCBDをはじめとしたECSには体の疲労回復を促進するという効果があるといわれています。

 

CBDには抗炎症作用があり、トレーニングや試合などで痛んだ細胞の炎症を抑え、その後の修復を促進してくれる効果があるといわれています。

 

アスリートにとっていかに早く疲労回復するかはとても重要な要素ですので、これはかなりありがたいものです。

 

 

慢性痛解消

当初、カンナビノイド(THCなども含む)が注目を集めたのは痛みを軽減する鎮痛効果があったためでした。

 

この点から慢性痛に対してのCBD効果に期待が寄せられています。

 

近年、医療界のみに留まらずスポーツ界においてもオピオイド問題が浮き彫りになっています。

 

オピオイドとはモルヒネやバイコデンをはじめとした強力な鎮痛剤であり、医療現場では痛み止めとして使用されています。

 

ただし、麻薬のような側面も持ち合わせているため、依存性がかなり高い鎮痛薬でもあり、アメリカではこのオピオイドの乱用により毎年多くの死者がでているほど、処方を間違えれば命に関わる恐ろしい薬でもあります。

(Dr. Houseを見たことがある人はHouseがバイコデンを嘘をついてでも手にしようとするシーンを思い出すかと思います)

 

もともと、大麻草から抽出されたCBDには大麻草が持つ強力な鎮痛作用も備わっていて、オピオイドのような依存性も薄いため、オピオイドに代わる鎮痛薬としての効果に期待が高まっています。

 

 

スポーツ界での実用例

このようにスポーツ界でもCBDの使用が増えてきており、これからもますます注目を浴びていくことが注目されています。

 

有名どころでは、プロゴルファーのBubba Watson選手、元フットボール選手でNew York Giantsで活躍したLeonard Marshallさん、また団体競技では、USA トライアスロンチームがCBDの使用を公に公表しています。

 

また、MMAファイター、NHLの選手などもCBDの使用を認めており、 このように有名なスポーツ選手や団体が使用することによって社会的な認知も今後どんどんと改善されていくことが予想されます。

 

 

CBD商品と安全性

さて話題のCBDですが、巷ではどのような商品があるのでしょうか?

現在商品化されているCBDは、オイル、クリーム、ジェル、ローション、またシップのようなパッチの形としても商品化されています。

また州によってはこれらの商品をスーパーでも入手することが可能です。

 

 

最後に一番重要な安全性について話をすると、

 

現時点では、使用用途を間違わなければ大きな副作用がないといわれています。

 

推奨されている服用量ですが、< 1 〜 50 mg/kg/d が臨床実験などから安全範囲とされています。

 

しかし、いくら安全といわれていても副作用がない薬など存在しないので、きちんとそのリスクを理解しておく必要があります。

 

 

まとめ

アスリートにとって、いかに早く疲労回復をおこなうかは短期的なトーナメントを勝ち抜く、また長期的なシーズンでパフォーマンスを維持し続ける為にも欠かせない要素です。

 

もちろん、栄養、睡眠、トレーニングなどは疲労回復をおこなう上で最も重要な要素ですが、このようなサプリメントが今後も注目を浴びていくことは間違いないでしょう。

 

最後に、日本ではCBDに関する法規制がアメリカとは異なるため、アメリカで販売されているものをそのまま日本へと輸入、持ち込みすることはできないようです。

 

日本国内で販売されている商品もありますのでそちらを参照ください。(詳しくはこちら

 

 

 

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