キネシオテープ:Kinesiology Tape

近年多くのスポーツ選手がキネシオテープをしている光景を見かけるようになりました。最近ではすごい派手なカラーやおしゃれなものまでありファッションの一部ともなりつつありますが、一番気になるのってやっぱり

キネシオテープって効果あるの????

ということじゃないでしょうか。

そこで、今回はキネシオの効果について考えていきたいと思います。

キネシオテープとは

従来のアスレティックテープは主に固定を目的として使われています。よく見かけるのはフットボール(アメリカンフットボール)やラグビーなどの激しいコンタクトスポーツで、動作制限をかけてケガを予防したい目的などで使用します。固定目的のテープなので伸縮性はありません。(エラスチコンなどは別)

反対にキネシオテープは筋肉に対してアプローチをかけたり、姿勢などの矯正をすることが目的なので伸縮性は抜群のテープデザインになっています。

さて、気になるキネシオの効果ですが、よくキネシオテープはただのプラシーボ(生理学的効果はないけど心理的な効果がある)という意見を耳にします。

果たして本当にただのプラシーボなのでしょうか?

疼痛コントロール

2015年にBritish Jounal Sports Medicine で発表された論文では、キネシオテープが筋骨格系(Musculoskeltal)の痛み緩和(Pain Control)に効果があると主張しています。

また、シンガポールの研究チームが発表した論文においても、キネシオテープは痛み軽減などの臨床的効果が期待できると発表しています。この研究によると、キネシオ、キネシオ以外のテープ、またテープないコントロール群で比較してみた結果、キネシオテープのグループが他のグループやコントロール群よりも痛みの軽減に効果的であったとため、キネシオ効果あり!と主張しています。

キネシオは痛みの軽減に効果的!と結論づけるのはまだ早いです。なぜならシンガポールの研究チームはこうも言っていました。

”研究ではキネシオテープが他の方法(違うテープ、テープなし)よりも疼痛コントロールに対してより効果があったかもしれないけど、それをサポートするエビデンスはまだまだ不足しているし、そもそもキネシオテープだけの効果じゃないかもしれない………”

また他の研究でも、キネシオテープだけの効果というよりは、慣習的なリハビリ(徒手療法やトレーニング)と組み合わせたことで痛みの軽減に効果があったのかもしれないと主張していたりもします。

どっちつかずの意見ですね。笑

ただ、結論からいうと”キネシオテープは疼痛コントロールに一定の効果的がある”と言っていいと思います。


ただし!

これはあくまでリハビリやトリートメントの一部としてキネシオを使用した場合に限ります。

キネシオテープを使うだけの方法はあまり効果的でないということを強調しておきたいと思います。なぜかというと、キネシオテープだけが炎症を抑えたり、筋パフォーマンス神経系などを劇的に改善することはできないからです。キネシオはいわば受動的なトリートメント方法(アイス、ホットパック、超音波などと一緒)であって、トレーニングなどで根本的な問題を解決しない限りただの一時しのぎとなってしまいます。

やはり一番効果的なのは、リハビリやトリートメントの一部としてキネシオを使用するということです。


パフォーマンスの向上

これに対してはイエスともノーとも言えないです。確かにテープを貼ることでメカノレセプター(固有受容器)が刺激され、神経筋が促通されることでパフォーマンス向上に繋がるということは考えられるかもしれません。ただ、これもまだコンセンサスが得られていないですし、本当にキネシオだけがパフォーマンスに影響を与えるということは疑わしい限りです。

キネシオとはちょっと外れますが、最近の興味深い話題として、筋膜にもメカノレセプターが潜んでいるということを耳にしました。もしかしたらキネシオがこのレセプターを刺激してパフォーマンス効果を得ているのかもしれませんね。

血流増加

これに関しては、いくつかのエビデンスも存在します。

理論としては、キネシオによってリンパ管の圧力低下、また静脈還流が促進されて細胞間スペースが拡大するためではないかという仮説がたてられています。

ただし!

この効果(血流増加)についてもまだまだサポートするような十分なエビデンスがない状況です。

腫れを抑える

これに関してはサポートするエビデンス不足です。ただ、臨床では急性期のケガに試したりもしています。自分の場合だとだいたい50 : 50の割合で効いてくれた経験があります。


結論

キネシオに対して数多くの研究がおこなわれてきた現在でも、キネシオの効果についてはまだまだ謎の部分が多いです。

ただ、疼痛コントロール、血流増加については一定のエビデンスも存在しているので、効果ありと言っていいかもしれません。

ただ冒頭でも言ったように、

リハビリやトリートメントの一部としてキネシオを使用する方法が一番効果的であるということです。

あと、たとえキネシオの効果がプラシーボでも効果があるのならそれはそれで全く問題ないと思います。だってそうですよね、プラシーボだろうが何だろうが要は”使用する側に効果があるかないか”が一番重要なんです。

キネシオテープで期待できる主な効果:

  • 疼痛コントロール ◎
  • 血流増加 ◎
  • 腫れを抑える ○
  • パフォーマンス向上 △

◎:エビデンス有り、期待大  ○:エビデンスのサポート不足、臨床上は期待有り  △:可能性有り

それでは、今回はこの辺で

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